目次
グリスのこと
グリスの役割
当社の古い機械式プレス機を参考に説明します。
四角で囲った部分が摺動部です。矢印で示した部分をスライドといい、これが上下することでプレスを打ちます。この摺動部、通称カミソリには激しい摩擦が起きるためカミソリの保護と潤滑のためににグリスを毎日注入します。
グリスは摺動部以外にも機械内部の回転する箇所、軸受けなどに塗って、摩耗や焼き付き、錆などを予防します。潤滑することによって騒音も軽減されます。
グリスは半固体なので潤滑部分に長期間とどまってくれますが、すぐに汚れるので定期的に入替えます。
ちょう度 ~ちょうど(読み方)・稠度(漢字)~
グリスの硬さの度合いのことをちょう度と言います。
モモ
まんまね
スミレ
分かりやすいわ
グリスの種類
私の会社で使っている機械を例に挙げてみましょう。
他にも000号や4号以上の硬いのもありますが、使わないので割愛します。
アン
でた面倒くさがり
JIS分類・ちょう度 | 硬さの目安 | 機械別 | 製品名 |
---|---|---|---|
00号・400~430 | 液状ファンデ | ||
0号・355~385 | 歯磨き粉 | プレス機の摺動部 | リチウムグリース(極圧) |
1号・310~340 | オロナイン | 平面研削盤のボールねじ | メカニックさんは、グリスはなんでもいいけど差込口が狭いから柔らかい方が入り込みやすく循環がいいと言ってました |
2号・265~295 | アトリックス | ボールねじ | |
3号・220~250 | ヴァセリン |
ボールねじに合うグリス
ワイヤー、旋盤、フライス、マシニング、平面研削盤等の機械にはボールねじというものが付いています。テーブルの下の見えないところにいて前後左右にワークを動かしてくれる、見えないところで働く偉いねじがあります。どれも潤滑油が必要です。
速く動くものには柔らかい油
動きが遅いものには硬い油
が良いらしいです。
機械式プレス機に合うグリス
プレス機にはいろいろな種類があり、当社で使っているのは機械式プレス機と人力プレス機(通称:蹴とばし)です。これらは0号が推奨です。
まとめ
グリスは切らさないが大事
ちょう度とか覚書用に記事にしたけど一番いけないのは摺動部のグリスが切れてしまうこと。
グリスは切らしちゃだめ!定期的に補充しましょう。
機械を長く使うためにはこれ一択ですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ソウ
なんなのそれ・・・